「椎間板ヘルニアは高齢者の病気」
このように思われる方は少なくありません。
しかし実際には、20代や30代でも腰椎椎間板ヘルニアを発症する方は多く、スポーツをしている学生やデスクワーク中心の社会人にもみられます。
特に最近は長時間のスマートフォン使用やテレワークの増加により、若い世代の腰痛や坐骨神経痛の相談が増えています。
一方で、MRIでヘルニアが見つかったからといって、必ずしもそのヘルニアが痛みやしびれの原因とは限りません。
この記事では、若年者の椎間板ヘルニアの特徴や原因、改善方法について理学療法士の視点から詳しく解説します。
椎間板ヘルニアとは?


背骨と背骨の間には「椎間板」というクッションがあります。
椎間板は中央にある髄核(ずいかく)と、それを囲む線維輪(せんいりん)から構成されています。
何らかの原因で線維輪に亀裂が入り、内部の髄核が飛び出して神経を刺激した状態を椎間板ヘルニアと呼びます。
腰で起こるものを腰椎椎間板ヘルニアといい、特にL4/5、L5/S1に多く発生します。
代表的な症状は以下の通りです。
- 腰痛
- お尻の痛み
- 太ももやふくらはぎの痛み
- 足のしびれ
- 長時間座れない
- 前かがみで痛みが強くなる
重症例では筋力低下や排尿障害が出現することもあります。
若い人でも椎間板ヘルニアになるのか?


結論からいうと、若い人でも椎間板ヘルニアは発症します。
実際に若年者を対象とした研究では、21歳未満でも一定割合で発症しており、近年は増加傾向が報告されています。
一般的に椎間板ヘルニアは30~50歳で多いとされていますが、10代後半から20代前半でも発症することがあります。
若年者の場合は高齢者のような強い加齢変化よりも、
- スポーツによる繰り返しの負荷
- 長時間の不良姿勢
- 遺伝的要因
- 外傷
などが関与しているケースが多いと考えられています。
若い人に腰椎椎間板ヘルニアが増えている原因は?
主に生活習慣が変わり、座った状態で生活することが増えたことによってヘルニアが増加しています。
1️⃣ 長時間の座り姿勢


近年特に問題となっているのが長時間の座位です。
若年者を対象とした研究では、1日6時間以上の座位時間は椎間板ヘルニアのリスク因子として報告されています。
座った姿勢では立位よりも椎間板への圧力が高くなります。
椎間板に大きな負担をかけ、立った状態と比べると1.4倍負担をかけます。
さらに
- 猫背
- 骨盤後傾
- スマホ首
などが加わることで腰椎への負担が増加します。
2️⃣スポーツによる過度な負荷
若年者ではスポーツ活動も大きな要因です。
特に、
- 野球
- サッカー
- ラグビー
- 柔道
- ウエイトトレーニング
など腰を繰り返し使う競技では発症リスクが高くなります。
近年はジム利用の方も増えて、身体が硬い状態で無理なトレーニングを続けると、腰椎へのストレスが蓄積しやすくなります。
3️⃣ 遺伝的要因
家族にヘルニア経験者がいる場合は注意が必要です。
研究では家族歴が若年者ヘルニアの重要なリスク因子として報告されています。
これは椎間板の性質やコラーゲン構造などが関係していると考えられています。
4️⃣肥満


体重増加は腰椎への負担を大きくします。
BMI30以上は若年者ヘルニアの有意なリスク因子として報告されています。
体重が増えると椎間板にかかる圧縮力も増加するため、予防のためには適切な体重管理も重要です。
5️⃣過去の外傷
スポーツ中の転倒や交通事故など、腰への外傷歴もリスク因子とされています。
若い方の場合、「部活中に腰を痛めた」「重い物を持った後から痛い」といったケースも少なくありません。
ヘルニアは自然に良くなることも多い?
椎間板ヘルニアと診断されると不安になる方も多いですが、実際には多くの症例で改善が期待できます。
WFNS(世界脳神経外科学会)のガイドラインでは、症候性ヘルニアの60〜90%は自然に改善すると報告されています。
また、若年者ではヘルニア組織が自然吸収されやすく、保存療法で改善する割合が高いとされています。
そのため、
- すぐに手術
- ずっと安静
という考え方は現在では主流ではありません。
MRIでヘルニアがあっても腰痛原因とは限らない?
MRIでヘルニアが見つかると、
「原因が分かった」
「手術しないと治らない」
と思われる方もいます。
しかし研究では、症状がない人でも19〜27%に椎間板ヘルニアが認められることが報告されています。
つまり、
「ヘルニアがある=痛みの原因」とは限らないのです。
実際の臨床では、
- 筋肉の過緊張
- 股関節の硬さ
- 骨盤の機能低下
- 神経の過敏化
- 姿勢の問題
などが症状に大きく関与しているケースも少なくありません。
そのため画像だけで判断せず、身体全体を評価することが重要です。
若い世代の腰椎椎間板ヘルニアの特徴
• 腰痛に加えて 足のしびれや足の痛み(放散痛) を伴うことが多い。
• 症状が急に強く出るケースがある
• 「まだ若いから大丈夫」と放置し、悪化してしまうことも多い
腰椎椎間板ヘルニアは、軽症であれば自然に改善するケースもありますが、
身体に負担のかけるクセや、作業を続けると軽症でも放置すると慢性化したり、歩行に支障をきたすこともあります。
特に20~40代の方は「そのうち治るだろう」と我慢してしまいがちですが、放置すると腰痛の慢性化や再発のリスクが高まりますので、早めに対処していきましょう。
🍀カラダベース那珂川整体院での腰椎椎間板ヘルニアの施術
🍀カラダベース那珂川整体院では、腰椎椎間板ヘルニアでお悩みの若い方に対しても
- 神経の圧迫を和らげるための姿勢改善
- 体幹や骨盤の安定を高めるPNF施術
- 日常生活での正しい身体の使い方指導
- 筋肉の反応・使い方へのアプローチ
- スポーツ動作などの反応速度の改善
などを行っていきます。
カラダベース那珂川整体院では、PNF(固有受容性神経筋促通法)を用いて行うので、筋肉や神経・脳に対してもアプローチを行っていくので、ただほぐすだけでなく「再発予防/動かしやすい体づくり」を目指します。
一時的なリラクゼーションではなく、根本の原因を改善するサポートを重視しています。
薬や手術だけに頼らず、「根本から改善したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
🩻腰椎椎間板ヘルニアのまとめ
以上腰椎椎間板ヘルニアは若い人にも増えている、特徴と原因について紹介してきました
ヘルニアになる前の普段の身体の使い方や作業のクセから腰に負担をかけている方が多い印象です。
しかし、腰から足にかけて痛みがある、痛くて作業に集中できない、慢性的な腰痛が続く場合は自力での改善が難しいことも多く、専門的な施術を受けた方がいいことが多いです
・腰痛の根本原因を改善したい
・薬を飲んでも腰痛や足の痛み、しびれが変わらない
・慢性的に腰痛がある
このような症状がある方は、当院にご相談ください。
“完全オーダーメイドの施術“を行っていきます。
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参考文献
- Qi L, et al. Risk factors for lumbar disc herniation in adolescents and young adults. Front Surg. 2023.
- Pojskic M, et al. Lumbar disc herniation: Epidemiology, clinical and radiologic diagnosis WFNS recommendations. World Neurosurgery X. 2024.
- StatPearls. Disk Herniation. 2025.
- 腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン.
- 医学書院「若年者の腰椎椎間板ヘルニア」





